放射能の検査体制について
当社では2011年7月1日より自社で昆布の放射能検査を開始しております。
また第三者機関による放射能検査も並行して行っており、自社と外部の両方で、放射能検査を実施しております。
さらに2012年4月より新たな機器を導入し、商品のより詳しい分析を始めました。
自社の検査体制
放射能検査の流れ
原料となる昆布が倉庫に入荷する前に、放射能検査(入荷前検査)を実施し、倉庫汚染を未然に防いでいます。 念のため、実際に製造する前にも放射能検査(工場使用前検査)を実施し安全性を高めています。(一部商品を除く) さらに、出来上がった商品の放射能検査(商品検査)を抜き取りで実施し最高3段階の放射能検査をしております。 また主原料だけでなく、配合している調味料も含めて全て検査できるよう、商品ごとの放射能検査を実施しております。
※ 検査機器のメンテナンスに伴い、一時検査が遅延することがございます。
判定方法
【 入荷前検査、工場使用前検査 】
NaI(Tl)シンチレーションサーベイメータによるガンマ線の測定。バックグラウンド
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から20%以内のものを合格として使用する。
バックグラウンドから20%を超えるものは隔離し、外部分析機関で精密核種検査を実施します。
(例)
2024年9月6日の場合、バックグラウンド実測値は18.12cps(約0.062µSv/h)です。 もしこれより20%以上である場合、つまり21.74cps(約0.075µSv/h)以上である場合は、社外分析機関にて精密核種分析を行います。当日の日高昆布の実測値は、18.00cps(約0.062µSv/h)であり、バックグラウンドとほぼ差がなく放射能汚染を受けていないと判断されます。
ちなみにこの同じ検体(日高昆布)を外部分析機関に検査してもらうと、ヨウ素131、セシウム134、セシウム137はすべて「検出せず」という分析結果になり社内の検査結果とも整合性が取れております。
(但し分析機器の検出下限値は10Bq/kgです)
*1
バックグラウンドとは測定環境中に自然に存在する放射線量です。バックグラウンド値は日々の天候などにより変化するため、検査時に毎回測定を行い、十分に低い値であることを確認するようにしております。
【 商品検査 】
NaI(Tl)シンチレーションスペクトロメータによる放射性物質の測定。
スクリーニング検査は『食品中の放射性セシウムスクリーニング法』に基づき実施します。
生産された商品の中身を必要に応じて細かく裁断し、専用の測定容器に隙間のないように充填します。
分析試料1kgあたりに含まれる放射性セシウムCs-137およびCs-134の含有量(Bq/kg)として結果がでます。
測定下限値は、放射性セシウムCs-137およびCs-134の各核種が10Bq/kg以下です。
各生産拠点で生産された商品について抜き取り検査により放射性セシウムの測定を行い、放射性セシウムが検出されないことを確認します。
外部検査体制
分析機関: 株式会社 総合水研究所(厚生労働省の登録検査機関)
測定装置: ゲルマニウム半導体検出器
測定方法: ゲルマニウム半導体検出器を用いたガンマ線スペクトロメトリーによる核種分析法
判定方法: 検査の結果「検出せず(検出下限値10Bq以下)」との分析結果のもののみ原料として使用します
その他 ご不明な点がございましたら、お気軽に弊社お客様相談室にお問い合わせください。
お客様相談室(通話料無料) 0120-041-965 受付9:00~17:00(土・日・祝を除く)