昆布には、身体に欠かすことのできないミネラルの一つであるカリウムが豊富に含まれています。カリウムは、血圧を上げる原因となるナトリウムの腎臓での再吸収を抑制し、尿中への排出量を促す働きがあります。体内のナトリウムを排出して血圧の上昇を防いでくれるため、ぜひ積極的に取り入れていきたい栄養素の一つです。
海藻類はカリウムが豊富ですが中でも昆布の含有量は特に優れており、食品(調味料を除く)の中でもずいきに次いで2位の含有量です。



可食部100gあたり
出典:『日本食品標準成分表2015』
カルシウムは歯や骨の形成を助ける働きがあり、身体の機能の維持や調整に欠かせないミネラルの1つです。しかし、体内では生成することができず、食物から摂取する必要があります。
昆布にもカルシウムが豊富に含まれており、その量は牛乳の6倍以上にのぼります。


可食部100gあたり
出典:『日本食品標準成分表2015』
昆布にはごぼうの約5.1倍、さつまいもの約8.2倍もの食物繊維が含まれています。
食物繊維は、水に溶けない性質をもつ「不溶性食物繊維」と、水に溶ける性質をもつ「水溶性食物繊維」とに分けられ、昆布をはじめとした海藻にはアルギン酸やフコイダンといった水溶性食物繊維が豊富に含まれています。水溶性食物繊維は、植物の細胞内にある貯蔵物質や分泌物で、水に溶けて食品の水分をゲル化する性質を持っています。
ゲル化した食物繊維は小腸・大腸内で栄養素の吸収を緩やかにし、血糖値の上昇を抑えたり、コレステロールを低下させるなどの働きがあります。

可食部100gあたり
出典:『日本食品標準成分表2015』
ヨウ素は甲状腺ホルモンのチロキシンとトリヨードチロニンをつくる材料になっており、交感神経を刺激することでタンパク質や脂質糖質の代謝を促す働きを持っています。ヨウ素は基礎代謝を高め、特に子どもにとっては、体や知能の発育を促進させる働きがあります。そのヨウ素含有量が圧倒的に高いのが昆布なのです。
※ヨウ素は過剰に摂取すると甲状腺異常が起こる可能性があります。甲状腺異常を起こすヨウ素の摂取量には、食経験や体質により大きく個人差があります。そのため、不安や疑問点がある場合には必ず医師に相談し、医師の指導のもと摂取することをおすすめします。

昆布には、体に必要な栄養が色々と含まれていながら、1食分あたりのエネルギー値はなんと 5 kcal未満です!

昆布
4.3kcal ※1


とろろ昆布
3.5kcal ※2

(可食部100g当たり)
| 真昆布 | 利尻昆布 | 羅臼昆布 | 日高昆布 | 長昆布 | 細目昆布 | 平均値 | ||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| エネルギー(kcal) | 145 | 138 | 138 | 153 | 140 | 147 | 143.5 | |
| 水分(g) | 9.5 | 13.2 | 10.4 | 9.2 | 10.0 | 11.3 | 10.6 | |
| たんぱく質(g) | 8.2 | 8.0 | 11.0 | 7.7 | 8.3 | 6.9 | 8.4 | |
| 脂質(g) | 1.2 | 2.0 | 1.0 | 1.9 | 1.5 | 1.7 | 1.6 | |
| 炭水化物(g) | 61.5 | 56.5 | 55.7 | 64.7 | 58.5 | 62.9 | 60.0 | |
| 灰分(g) | 19.6 | 20.3 | 21.9 | 16.5 | 21.7 | 17.2 | 19.5 | |
|
(ミ
ネ ラ ル) 無
機 質 |
ナトリウム(mg) | 2,800 | 2,700 | 2,400 | 3,000 | 3,000 | 2,400 | 2,716.7 |
| カリウム(mg) | 6,100 | 5,300 | 7,300 | 3,200 | 5,200 | 4,000 | 5,183.3 | |
| カルシウム(mg) | 710 | 760 | 650 | 560 | 430 | 900 | 668.3 | |
| マグネシウム(mg) | 510 | 540 | 490 | 670 | 700 | 590 | 583.3 | |
| リン(mg) | 200 | 240 | 340 | 230 | 320 | 140 | 245.0 | |
| 鉄(mg) | 3.9 | 2.4 | 2.5 | 5.1 | 3.0 | 9.6 | 4.4 | |
| 亜鉛(mg) | 0.8 | 1.0 | 1.0 | 1.3 | 0.9 | 1.1 | 1.0 | |
| 銅(mg) | 0.13 | 0.05 | 0.07 | 0.07 | 0.19 | 0.06 | 0.1 | |
| マンガン(mg) | 0.25 | 0.22 | 0.12 | 0.21 | 0.41 | 0.61 | 0.32 | |
|
ビ
タ ミ ン |
β-カロテン(μg) | 1,100 | 850 | 1,400 | 2,700 | 780 | 1,800 | 1,438.3 |
| E(mg) | 0.9 | 1.0 | 0.7 | 1.3 | 0.3 | 1.5 | 1.0 | |
| K(μg) | 90 | 110 | 110 | 270 | 240 | 96 | 152.7 | |
| B1(mg) | 0.48 | 0.8 | 0.1 | 0.4 | 0.19 | 0.06 | 0.34 | |
| B2(mg) | 0.37 | 0.35 | 0.25 | 0.6 | 0.41 | 0.28 | 0.38 | |
| ナイアシン(mg) | 1.4 | 2.0 | 1.5 | 2.5 | 2.1 | 1.6 | 1.9 | |
| C(mg) | 25 | 15 | 3 | 10 | 20 | 25 | 16.3 | |
| 食物繊維総量(g) | 27.1 | 31.4 | 24.9 | 34.8 | 36.8 | 32.9 | 31.3 | |
| 食塩相当量(g) | 7.1 | 6.9 | 6.1 | 7.6 | 7.6 | 6.1 | 6.9 | |
※平均値は少数第2位を四捨五入(少数第2位まであるものは少数第3位を四捨五入)
出典:日本食品標準成分表2015
可食部100g当たり 出典:日本食品標準成分表2015
※平均値は少数第2位を四捨五入(少数第2位まであるものは少数第3位を四捨五入)