昆布の成分が固まったものです
透明な粒は、アルギン酸をはじめとした水溶性食物繊維などの昆布の成分が固まったものです。 昆布の表面に浮き出た水溶性食物繊維などが、昆布を乾燥させた際に、固まって透明な粒になることがあります。 元々昆布に含まれていた成分であり、品質に影響ありませんので、安心してお使いください。うま味成分が表面に現れたものです
白い粉の正体は、昆布から出てきたうま味成分で、マンニットと呼ばれるものです。 昆布にもともと含まれる成分であり、品質には影響ありません。 そのため、洗い落とさずに、固く絞ったぬれ布巾でさっと表面を拭く程度で、お使いください。ヨウ素デンプン反応によるものです
ヨウ素でんぷん反応によって、青~青紫色になることがあります。 昆布にはヨウ素が含まれています。手や鍋・器に、でんぷん質の食品(お米やうどん、じゃがいも、さつまいもなど)がついていて、塩素を多く含む水道水に昆布を浸した場合、ヨウ素でんぷん反応が起こり、青~青紫色になることがあります。 品質に影響ありませんので、安心してお召し上がりください。 また、加熱することにより、その色は消失します。昆布の色素の一つであるカロテンの色です
昆布には、ニンジンにも多く含まれることで有名なカロテンが含まれており、昆布の生育した環境や時期によっては、これが多く含まれるものもあります。品質には影響ありませんので、安心してお召し上がりください。葉緑素によるものです
昆布には葉緑素が含まれており、それがだしに流れでたものです。品質には影響ありませんので、安心してお召し上がりください。アルギン酸・フコイダンによるものです
アルギン酸やフコイダンという成分は、水に濡れるとヌルヌルとする性質があり、昆布はこれらが多く含まれているため、ヌルヌルとします。 ちなみに、大阪城の石垣を作る際、濡らした昆布で摩擦を軽減して巨石を運搬した、という説もあります。いろいろな国で食べられています
昆布は日本特有のものと思われがちですが、各国でも食べられています。例えば中国、韓国、ロシア、ウクライナ、アメリカなどでも食べられています。養殖も行われています
収穫される昆布のうち、約30%が養殖された昆布です。年間13,000トン程度です
日本では、年間13,000トン前後で推移していますが、地球温暖化や昆布漁師の高齢化などの影響から、漁獲高が減少し続けています。緑がかった褐色のものです
上質の昆布は緑がかった褐色でよく乾燥し、香りがよく、肉厚のあるものです。逆に黄色がかったものは味が落ちます。また、時期はずれに採取されたものは、色が黒々しており、だしも十分にとれません。佃煮やサラダなど、様々な料理に使えます
昆布の栄養素は、だしを取った後でも様々な栄養素がたっぷり残っています。ある程度の量になるまで冷凍庫で保管しておき、昆布佃煮やサラダなどとしてお楽しみ下さい。「選択透過性」という機能があるからです
昆布を形作る細胞を包む細胞膜には、昆布が生きていくために必要なものを吸収し、不要なものを排出するという「選択透過性」という機能が備わっています。これは昆布に限らず、細胞を有するあらゆる生物の持つ基本的機能です。由来は諸説あります
もともと、日本では昆布のことを「ひろめ(広布)」や「えびすめ(夷布)」と読んでいました。昆布の語源に関しては、「ひろめ(広布)」を音読みにした「コウブ」がなまったとする説、アイヌ語の「コンプ(=昆布)」由来とする説、中国語「綸布(カンプ)」由来とする説があり、はっきりとしていません。科学的な根拠はありません
昆布を食べると髪の毛が生える、黒くなると言われていますが、実は科学的な根拠はないと言われています。髪の毛の主成分はタンパク質ですが、これは昆布にはほとんど含まれていません。「よろこぶ」とかけた縁起物だからです
昆布は昔から縁起物として親しまれてきました。戦国時代には、出陣前に、打鮑(うちあわび:あわびを薄長く切って伸ばし、干したもの)、勝栗(かちぐり:干した栗を臼でつき、殻と渋皮を取ったもの。臼でつくことを「かつ」とも言うことから)と昆布を食べることで、「打ち勝ち喜ぶ」という語呂合わせで戦勝祈願をしていました。この時期から、「昆布」と「喜ぶ(よろ『こんぶ』)」をかけていたのです。